ディンプル
でぃんぷる
ディンプルとは、ゴルフボールの表面にある小さなくぼみのことを指します。現代のゴルフボールには、通常300~500個程度のディンプルが配置されており、ボールの空力特性を向上させる重要な役割を果たしています。ディンプルの効果は主に二つあります。一つは、ボール周辺の空気の流れを整えて空気抵抗(ドラッグ)を減少させること、もう一つは、ボールに揚力(リフト)を発生させることです。この組み合わせにより、ディンプルのないスムーズなボールと比較して、飛距離が2倍以上になるとされています。ディンプルの形状、深さ、配列パターンは、各メーカーが独自に研究開発しており、球筋の安定性や飛距離性能に影響を与えます。円形が最も一般的ですが、六角形や五角形などの形状を採用しているボールもあります。ディンプルパターンは特許で保護されることも多く、ボール性能を決定する重要な要素の一つとなっています。