マッスルバック

まっするばっく

マッスルバックは、アイアンのヘッド背面が平らで肉厚な構造のクラブで、クラシックな形状を持ち、上級者やプロフェッショナルに好まれる伝統的な設計です。重量がヘッド全体に均一に配分されているため、スイートエリアが小さく、芯を外すと飛距離や方向性が大きく損なわれますが、芯で捉えた時の打感は非常に柔らかく、フィードバックが明確です。最大の特徴は操作性の高さで、インテンショナルなフェードやドローを打ち分けたり、弾道の高さをコントロールしたりすることが容易です。これは重心位置がフェース寄りで、スピンコントロールがしやすいためです。そのため、風の強い日や特殊なライからのショットなど、高度なボールコントロールが要求される場面で威力を発揮します。キャビティバックと比較すると、ミスへの寛容性が低いため上級者向けとされますが、正確なインパクトを習得するための練習用として使用するゴルファーもいます。近年では、マッスルバックの操作性とキャビティバックの寛容性を融合したハーフキャビティモデルも登場しています。