インパクト
いんぱくと
インパクトとは、クラブフェースがボールに接触する瞬間のことで、ゴルフスイングにおいて最も重要な瞬間である。インパクトの品質が、ボールの飛距離、方向性、弾道の全てを決定する。理想的なインパクトでは、クラブフェースがスクエア(目標に対して直角)でボールに当たり、クラブヘッドの最下点より手前でボールを捉えるダウンブローの軌道が基本となる(ドライバーを除く)。このとき、手首は適度にハンドファーストの状態にあり、体重は左足に移動している。インパクト時のクラブヘッドスピード、フェース角度、入射角、打点位置の4要素が、ボールの初速、スピン量、打ち出し角度を決定し、これらが最適化されることで最大飛距離が得られる。プロゴルファーのインパクトは、アドレス時よりも腰が開き、体重が完全に左足に乗った状態で迎えられる。インパクトゾーンを長く保つことで、方向性が安定する。近年の弾道測定器の発達により、インパクトの詳細なデータが解析可能となり、科学的なスイング改善が可能になっている。