ゴルフ用語辞典

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レイアップ

れいあっぷ

レイアップとは、ゴルフコースの戦略において、あえて飛距離を抑えて安全な位置にボールを運ぶプレー選択のことを指します。これは無理に距離を狙うのではなく、次のショットを打ちやすい位置に確実に置くという、賢明なコースマネジメントの一つです。典型的な例としては、パー5セカンドショットで、グリーンまで届かないがハザードバンカーを越えなければならない状況で、あえて手前の安全な場所に刻んで3打目で確実にグリーンオンを狙うケースがあります。また、距離は届くが池やバンカーなどのハザードが待ち構えている場合に、リスクを避けてレイアップを選択することもあります。プロトーナメントでも、風が強い日や難しいピンポジションの際には、積極的にレイアップを選択し、確実にパーを拾う戦略が取られます。アマチュアゴルファーは特に、自分の実力を過信せず、レイアップを選択する勇気を持つことで、大叩きを防ぎスコアを安定させることができます。レイアップは消極的なプレーではなく、スコアメイクのための積極的な戦略判断なのです。