ゴルフ用語辞典

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暫定球

ざんていきゅう

暫定球とは、打ったボールがOBや紛失球になる可能性がある場合に、時間節約のために打つ予備のボールのことです。英語ではプロビジョナルボール(Provisional Ball)と呼ばれます。暫定球を打つ際は、同伴競技者に「暫定球を打ちます」と明確に宣言することが規則で義務付けられており、宣言なしに打った場合は暫定球として認められません。元のボールがOBや紛失と判明した場合、暫定球が正式なインプレーのボールとなり、打った打数に1打罰を加えてプレーを続けます。逆に、元のボールがコース内で見つかった場合は、暫定球を放棄して元のボールでプレーを続けなければなりません。暫定球は元のボールが止まったと思われる地点よりも前方まで進んではいけないというルールがあります。それを超えて打った場合、暫定球が正式なインプレーのボールとなります。ティーショットでOBが疑われる場合、ティーグラウンドから暫定球を打つのが一般的ですが、フェアウェイからのショットでも暫定球は打てます。暫定球の使用はスロープレー防止に非常に有効で、特に競技ゴルフでは推奨される行為です。また、暫定球を打つことで、万が一元のボールが見つからなかった場合の心理的プレッシャーを軽減できる利点もあります。