ゴルフ用語辞典

← 用語一覧に戻る

ギア効果

ぎあこうか

ギア効果とは、クラブフェースの中心(スイートスポット)を外れた位置でボールを打った際に、クラブヘッドの回転とボールのスピンが相互作用して、打点のズレを補正する方向にボールが曲がる現象のことです。特にドライバーなどの大型ヘッドで顕著に現れます。例えば、フェースのトゥ側(先端側)に当たった場合、インパクトでヘッドが時計回りに回転しようとし、その結果ボールには反時計回りのスピンフック回転)がかかります。これにより、本来なら右に飛び出すはずのボールが左に戻ってくる(曲がる)効果が生まれます。逆にヒール側(根元側)に当たった場合は、スライス方向のスピンがかかります。ギア効果は、ミスヒットの影響を緩和する役割を果たし、方向性の安定に寄与します。現代のドライバー設計では、このギア効果を最大限に活用するため、重心位置を工夫したり、慣性モーメントを高めたりしています。深い重心位置を持つクラブほど、ギア効果が強く働き、ミスヒットに対する寛容性(やさしさ)が高くなります。ギア効果を理解することで、自分の打点傾向に合ったクラブ選びや、ミスショットの原因分析に役立ちます。