ティーペグ
てぃーぺぐ
ティーペグは、ティーグラウンドでボールを地面から浮かせて置くための小さな杭状の用具である。単に「ティー」とも呼ばれる。素材は木製、プラスチック製、竹製などがあり、長さは2インチ(約5cm)から4インチ(約10cm)程度まで様々である。ドライバーショットでは長めのティーペグを使用し、ボールを高くティーアップすることで、アッパーブローに打ちやすくなる。フェアウェイウッドやアイアンでのティーショットでは、短めのティーペグを使用する。ゴルフ規則では、ティーペグの使用はティーイングエリア内でのティーショット時のみ許可されており、フェアウェイやラフでは使用できない。歴史的には、1890年代までは砂を盛り上げてボールを置いていたが、1899年にジョージ・グラントが木製ティーペグの特許を取得し、その後広く普及した。現代では、環境に配慮した生分解性素材のティーペグや、飛距離が伸びるとされる特殊形状のティーペグなども販売されている。プロゴルファーは、ティーペグの高さを厳密に管理しており、常に同じ高さでティーアップすることで、安定したショットを実現している。カラフルなデザインのティーペグも人気で、コース上で見つけやすい利点がある。