カップ
かっぷ
カップとは、グリーン上に設けられた直径108mm(4.25インチ)、深さ101.6mm以上の円筒形の穴のことで、ゴルフの最終目標地点です。各ホールの終点であり、ボールをこのカップに入れることでそのホールが完了します。カップの縁には通常、ホールカップと呼ばれる金属製や硬質プラスチック製のカラーが埋め込まれており、ピンフラッグ(旗竿)が立てられています。カップの位置は「ピンポジション」と呼ばれ、コースの難易度や戦略性を変える重要な要素です。グリーンの手前、中央、奥、左右などに設定され、トーナメントでは難しい位置に切られることが多くあります。カップを新しい位置に移動させることを「ホールカット」や「カップ切り」と呼び、グリーンキーパーが専用のホールカッターを使って作業します。パッティングでは、カップの縁を利用してボールを入れる「カップイン」を目指しますが、強めに打ってカップの奥に当てて入れる方法や、カップの手前からゆっくり転がして入れる方法など、様々なアプローチがあります。ルール上、カップに入ったボールは、その全体が地表面より下にある状態でなければならず、カップの縁に引っかかっている状態は「ホールアウト」とは認められません。