高低差
こうていさ
高低差とは、現在のボール位置とターゲット(主にピンやグリーン)との間にある標高の差を指し、距離感や番手選択に大きな影響を与える重要な要素です。打ち上げのホールでは、重力に逆らってボールを飛ばす必要があるため、実際の水平距離よりも大きな番手を選択する必要があります。一般的には、高低差1メートルにつき約1ヤード分の距離を加減する計算が用いられます。逆に打ち下ろしのホールでは、重力の助けによってボールが飛びやすくなるため、通常より小さな番手で十分な距離が得られます。現代では、GPS機能付きの距離測定器や高精度なレーザー距離計が高低差を自動計算してくれるため、正確な距離把握が容易になりました。しかし、傾斜がスイングに与える影響も考慮する必要があり、急な打ち上げではボールが上がりにくく、打ち下ろしではダフリやすくなるなど、技術的な調整も求められます。高低差を正確に読み、適切な番手選択とスイング調整を行うことが、スコアメイクの鍵となります。