チップショット
ちっぷしょっと
チップショットとは、グリーン周辺から打つ短距離のアプローチショットの一種で、ボールを少し浮かせてからグリーン上を転がしてピンに寄せる技法である。「チッピング」とも呼ばれ、ランニングアプローチとピッチショットの中間的な性質を持つ。使用するクラブは、サンドウェッジ、ピッチングウェッジ、9番アイアンなどが一般的である。打ち方の特徴としては、スタンスを狭めて構え、ボールをやや右足寄りに置き、体重を左足に多めにかけ、手首をあまり使わずにコンパクトなストロークで打つことが基本となる。キャリーとランの比率は状況により異なるが、おおむねキャリー4割、ラン6割程度が目安である。グリーンエッジから数ヤード離れた位置や、わずかなラフからグリーンを狙う際に非常に有効な技術である。バンカー越えなどの高い弾道が必要ない場合は、チップショットの方がミスのリスクが低く、距離感も合わせやすい。スコアメイクにおいて重要な技術の一つである。