ピッチショット
ぴっちしょっと
ピッチショットとは、グリーン周辺から高い弾道でボールを上げ、落下後のランを少なくするアプローチショットの一種です。主にピッチングウェッジやサンドウェッジを使用し、30~80ヤード程度の距離で使われることが多い技術です。ボールを高く上げることで、バンカーや池などのハザードを越えたり、グリーンエッジからカップまでの距離が短い場合に有効です。ピッチショットの基本は、オープンスタンスで構え、体重を左足に多めに乗せ、ボールはスタンスの中央からやや左側に置きます。バックスイングはコンパクトにし、手首のコックを使ってクラブを上げ、ダウンスイングでは手首の角度を保ちながらボールの手前からクリーンにヒットします。フォロースルーをしっかり取ることで、ボールに適度なバックスピンがかかり、グリーン上で止まりやすくなります。距離のコントロールは、スイングの大きさとフォロースルーの長さで調整します。ランニングアプローチと対比される技術で、ピンポジションやグリーンの硬さ、傾斜などの状況に応じて使い分けることが重要です。ミスをするとトップやダフリが出やすいショットなので、練習によって距離感と打点の安定性を高める必要があります。