ゴルフ用語辞典

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リストコック

りすとこっく

スイング中に手首を親指側に折り曲げる動作のことで、バックスイングからダウンスイングにかけて重要な役割を果たします。テークバック時に手首を適切にコックすることで、クラブヘッドと手元の位置関係が変わり、スイングアークが大きくなります。これにより、ダウンスイングクラブヘッドが走りやすくなり、ヘッドスピードが上がって飛距離が伸びます。適切なリストコックは、トップオブスイングで手首が90度近く折れた状態になり、ダウンスイング初期ではそのコックを維持したまま(これをタメと呼びます)、インパクト直前でリリースすることでクラブヘッドを加速させます。リストコックのタイミングと量は個人差があり、早めにコックするアーリーコックトップ付近でコックするレイトコックなどのタイプがあります。コックが早すぎると手打ちになりやすく、遅すぎるとパワーが生まれません。また、アーリーリリース(早いタイミングでコックをほどく)は、ダフリトップの原因となり、飛距離ロスにもつながります。正しいリストコックは、グリップの握り方やグリッププレッシャーにも影響されるため、総合的な技術習得が必要です。